オクムラ書店は、戦後間もない1951年に創業しました。
私こと、松本肇は、2014年に取締役に就任しましたが、その時点で創業63年。創業時のことを知る人などは、既におりません。
国会図書館のウェブサイトを検索すると、オクムラ書店の出版第１号となった書籍が記録されており、それは小田常胤・著『柔道─学ぶ人のために』でした。
Amazonなどの古書販売サービスを検索してみると、『柔道-』の本は高額だったため購入できませんでしたが、以下の本を発見したので、購入・掲載してみました。

塚田正夫／花田長太郎・著『平手将棋の新しい指し方』（1952）

今の書籍は普通にISBNコードが付与されていますが、当時はそれがありません。奥付のところには検印が押されるなど、歴史を感じます。
当時、小学校教員の初任給は5500円だったそうです。今は20万円程度ですので、比較すると、当時の定価200円は今の3500〜4000円ほどになります。当時の印刷技術は手間もかかり、物資も乏しかった時期なので、高価なのは仕方なかったのかもしれません。